●再生・切除・歯肉移植
 歯肉のハレ・出血、歯がゆれる(歯周病)
 

■再生手術(GTR法)の例
歯肉が腫れて来院

初期治療終了時
 消毒、抗生剤の投与により急性症状を治めた後、歯石を取り、
 歯磨きを強化。
 その他、薬剤貼用等で一見治ったかには見えるのですが

病巣部を開けてみると
 実は中では骨がこんなに溶けている状態。

骨が溶けて無くなった部位 をしっかり掃除して根面に
 エムドゲイン(下写真)を貼付した後、自家骨と骨補填材・
 PRP(下で説明)を混ぜて移植。エムドゲインは新生歯根膜・
 新生セメント質の形成を促進し、PRPは傷の治りを良くします。

その上をゴアテックス膜で覆って閉鎖することにより、骨が
 出来るスペースを保持すると共に、歯肉からの細胞侵入を
 防ぎます。
8ヶ月には骨が再生している
   
 レーザー、ブラッシング、その他いろいろな薬剤を使用しての状態までは治癒しますが(皆さんや一部の歯科医師はこれで治癒したと勘違いされているかもしれません)、溶けた骨を造ってできる限り元の状態に戻すことこそが本当の治癒と私は考えております。
 歯槽膿漏に対するレーザー治療とは、
  初期治療の殺菌・消毒と疼痛緩和
  ポケット内上皮の蒸散
  手術中の病巣ソウハの補助と術後の疼痛緩和
  手術不可能部に対する延命のための消毒
    などが考えられます。※レーザー治療のページへ
  手術中の照射により血液中の未分化間葉細胞を活性化させ、
   創面の治癒を早めるとともに深部では骨造成能を高める
 骨を再生する手術は、早期発見により骨を失いかけた早期に行った方が功率は高いとされておりますので、常日頃のチェックが最も大切です。

 費用:手術費、自家骨採取は保険で適応
エムドゲイン
(歯をつくるタンパク質)
骨補填材(β-TCP)
オリンパス社
オフフェリオン
自家骨とまぜて使用します
ゴアテックス膜
 ※エムドゲインについての情報は生化学工業ホームページへ
 ※オスフェリオンについての情報はオリンパスホームページへ
 ※ゴアテックス膜についての情報はジャパンゴアテックス社ホームページへ

 

PRP(platelet rich plazma)は下写真のように自家血を遠心分離することにより得られる血小板の豊富な血漿のことで、成長因子(PDGF、TGF-βなど)を多く含むため、速くかつ良好な創傷治癒を促進します。
自家血を採取し、
遠心分離機にかける
遠心分離後
分離後のPRP
※これらオスフェリオン・ゴアテックス・PRPは、歯周病での歯の周りだけでなく、
インプラント周囲に骨を造りたいときにも応用されます。

■切除手術の例
 歯周病の初期治療が終わり、一見治ったかに見えても、深いところにある歯石や病巣が実はまだ残っている場合があります。(4mm以上の深さについているものは、どんな腕の良い医師や衛生士をもってしても取りきれないとされております)
手術前 楕円内が患部 手術後 骨を平らにした
そこで、要らない歯肉を切り取り、同時に直視下で悪いところをきれいに掃除し、凸凹の骨を平らにならす、いわゆる切除手術を行います。それにより悪いところを完全に無くすとともに、歯垢がたまりにくく歯磨きしやすい歯肉の形態にします。

■歯肉移植手術の例
 写真はインプラントの周囲近くの歯肉が口唇に引っ張られて動く状態のため、インプラント周囲に上顎からとった歯肉を移植し、動かない、骨にしっかりと固定された歯肉(付着歯肉といいます)をつくりあげたところ。
 歯の周囲でもまったく同じで、付着歯肉がなくなった歯のはえぎわは食べカスやばい菌が入りやすくなり歯周病が進行しやすいため、この手術で付着歯肉をつくります。  


●手術例2
歯の周囲にはブヨブヨとした不良な歯肉しかない。 不良な歯肉を切除、病巣をきれいにしてから口蓋部から良い歯肉を移植 歯の周囲に健全な付着歯肉が生着した。

 

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