「審美歯科」とは、決して見た目に美しいだけの治療ではなく、いろいろな治療の集大成であるべきと考えております。
例えば
根っこの治療はもちろんのこと、顎関節の知識も欠くべからずでしょう。
決してパッと見だけを良くするのではなく機能的であり長持ちするものを作り上げるには、基礎となる幅広い分野の知識と技術が必要だと思います。
自費治療が中心となる高くつく治療ですので、コマーシャル等に振り回されずじっくりと信頼できる歯科医師を選ぶようにしたいですね。
当院では最新型マイクロスコープ(歯科治療用顕微鏡)を導入し、精密な治療を行っております。マイクロスコープの威力は写真を見ていただくと一目瞭然だと思います。
当院Dr.はこの大きく拡大された視野で精密に歯を削り、技工士も8倍の技工用スコープを使用してかぶせものを作製します。当院のかぶせものが歯とピッタリ適合が良いのはそれらの賜物です。また、マイクロスコープは歯を削るだけではなく、必要に応じて手術にも使用可能です。7-0や8-0という細い糸で緊密に縫合ができるので、傷の治りは早く、傷跡もきれいになります。しかし、マイクロスコープの使用は、通常の倍以上に時間がかかる作業なので、自費治療に限らせていただくことをご容赦ください。
術前
昔装着された差し歯に
再度ムシ歯ができており、
歯の色が変色している。
術後
前歯2本をオールセラミックス冠
にて修復し、より自然な色合い
と形を再現できた。
オールセラミックス冠
セラミックのみで作ったかぶせ物で、透明感のある美しい仕上がりになります。また、汚れが付きにくく、変色しにくいため、前歯の治療に適しています。神経のない歯、大きさがふぞろいの歯、歯の根っこの部分しか残っていないような場合にまで対応可能です。また、金属を使用していないので、時間が経っても歯茎が黒ずんだりすることがありません。また、金属アレルギーをお持ちの方でも安心です。
短所:非常に硬いため、かみ合っている歯を摩耗させる可能性があります。また、歯ぎしりや食いしばりをする方は欠けてしまうことがあります。
費用:66,000円〜88,000円(税込み)
術前
術後
オールセラミックス冠により、歯の色や形、前歯間の黒い空隙(ブラックトライアングル)が改善されました。
術前
歯ぎしりですり切れた前歯で、
わずかにすき間があり、
色も少し黄ばんでいる。
術後
前歯6本をラミネートベニアで修復し、
その他の部位は歯牙漂白
(ホワイトニング)を行った。
セラミックスラミネートべニア
歯の表面を薄く削り、そこにネイルチップのような薄いセラミックを貼り付けます。
短所:歯の表面を、少量ではありますが削る必要があります。強い力が加わると欠けてしまうことがあります。
費用:77,000円(税込み)
ホワイトニング
ホワイトニングには、患者様ご自身で行っていただくホームホワイトニング(1セット 55,000円)と医院で行うオフィスホワイトング(1回 44,000円)があります。前者は、約1か月かかりますが、後者は、1回(約1時間)で歯を白くします。
術前
物が咬みにくい、審美的にも
気になるということで来院。
治療中
右側の犬歯ガイドを獲得するため
矯正治療を開始。
治療中
矯正治療終了
術後
一般的には、矯正治療なしでかぶせ物を行うことが多いですが、この方の場合は下の歯ならびが狭いことと右側の上下の犬歯の位置が悪いため、事前に矯正治療も行いました。この歯並びのままでかぶせ物をしてしまうと、すぐに欠けたり外れたりしてしまいます。矯正治療後、歯槽骨(歯ぐきの骨)の出っ張りが多かったので、外科的に削りとり形を整えました。さらに、かみ合わせが全体に低くなっていたので、調節しながら適正な高さに近づけ、ジルコニア冠を装着しました。
ジルコニア冠
オールセラミックス冠と同様、透明感のある美しい仕上がりになります。オールセラミックスより強度が高いので、奥歯やブリッジにも対応できます。
短所:非常に硬いため、かみ合っている歯を摩耗させる可能性があります。
費用:88,000円(税込み)
咬み合わせや歯の位置に問題がある場合には矯正治療が必要となります。ではなぜ矯正治療が必要なのでしょう?
当院は、矯正治療の中でも、成人矯正、特に顎関節に問題がある、咬み合わせがズレている、治療後に冠をかぶせる必要がある、歯周病に罹患されているなどの方やインプラントを使用する矯正治療を得意としております。
矯正治療に伴う一般的なリスクや副作用について
(日本矯正歯科学会より)
今どんなことが気になるのかお話しを聞かせていただきます。それによって、治療の概略についてお話しさせていただきます。
治療に入る前に歯型模型や頭のレントゲン写真を撮らせていただき、歯1本1本の大きさや歯列の大きさ、骨格的な問題はないかといった細かな検討をして、診断および具体的な治療方針を決定します。検査は1時間程度で終わりますが、検査の結果がでるまでには2~3週間程度時間がかかります。
矯正装置を使って実際に歯を動かします。期間は、永久歯が生えそろっている人で、一般的には2~3年かかることが多いです。ただ歯並びの不正の程度や、始める年齢など、人によって違いますので、早く終われる人もいればもっと時間のかかる人もいます。詳しいことは精密検査のあとに聞いてください。
矯正治療例
叢生(そうせい):八重歯・乱ぐい歯
23歳5ヶ月
歯ならびがデコボコしており、歯磨きがしにくいということで来院されました。上下全体的なでこぼこ、特に上の左側の犬歯(糸切り歯)が歯列から飛び出しています(八重歯)。上下顎の2本ずつ、計4本を抜歯してでこぼこを改善し、緊密な噛み合わせになりました。見た目(審美的)の改善はもちろんのこと、歯磨きもしやすく、かみやすく機能的にも改善しました。
期間 2年
装置 ラビアルブラケット装置
費用 82.5万円(税込み) + 調節料が別途かかります。
※治療には個人差があります。あくまでご参考とお考え下さい。詳細はお気軽にお問い合わせください。
上あご・正面・下あご
術前
術後
側 面
術前
術後
矯正治療のメリットとして第一に挙げられるのは、歯並びがきれいになり見た目が良くなることです。劣等感・コンプレックスがなくなり、心理的に良い影響を与えることがあります。それだけでなく、歯並びが整えば歯磨きもスムーズかつ効果的にできるようになるため、虫歯や歯周病を予防しやすくなります。
逆にデメリットとして挙げられるのは、治療期間が長期にわたることや、保険適用外のため高額な治療費がかかることです。治療には個人差がありますので、詳細はお気軽にお問い合わせください。
歯を動かし終わったばかりの時は、歯を支える周りの組織もまだ不安定な状態なので装置をはずすと後戻りしてしまうことがあります。そこで、取り外しのできる装置にかえて様子を見ます。保定期間も人によって違いますが、2年程度は必要な場合が多いです。
矯正装置には様々な種類があるため全てを紹介することはできませんが、当院で使用している装置の一部を紹介したいと思います。
■マルチブラケット装置
歯の表面にブラケットという小さな装置を貼り付け、そこにワイヤーを通して、ワイヤーの弾性やゴム、ばねなどを利用して歯を動かす装置です。ほとんどの症例でこの装置による歯の位置の細かい調整が必要となります。
■リンガルアーチ、パラタルバー、クワッドへリックス
これらの装置は歯列の内側に固定する装置です。まだ乳歯が残っている時期の歯の移動に使ったり、マルチブラケット装置と併用して歯を動かしたり固定したりするのに使います。
当院でのワイヤー矯正は、目立ちにくい白いブラケット(デーモンシステム)+ホワイトワイヤー(白塗装、あるいはロジウムコーティング)を標準使用しております。
患者さまごとに治療終了時の歯並びをシミュレーションして、アメリカのアラインテクノロジー社にそれぞれの患者さま専用の透明なマウスピースを作ってもらって歯を動かす装置です。透明なので非常に目立ちにくいのが特徴です。取り外しはできますが、食事と歯磨きの時以外には常に使う必要があります。なお、インビザライン完成物は医療機器法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外の場合があります。
4月よりインビザライン専用 3Dスキャナー「iTero Element 2」を導入!!
費用:片顎 495,000円
費用:両顎 825,000円
費用:
アタッチメント装着料 11,000円
インビザラインGO
インビザラインGOは、軽度な前歯の乱れを治す(前歯の治療だけで済む)場合に使用します。
奥歯まで治す必要のあるケースよりも短い期間(20ステージ以内)で費用もリーズナブルになっております。
但し、原則、奥歯の治療が必要なケースには使用いたしません。
費用:片顎 330,000円
費用:両顎 440,000円
インビザラインで矯正治療が終了した後は、後戻り防止のためビベラリテーナーを装着していただきます。
使用期間は、最低、治療に要した期間。当院のインビザライン治療費にはビベラリテーナー 3set が含まれておりますが、紛失や破損等でリテーナー追加が必要な場合は、片額¥33.000、上下顎で¥44.000。
当院は、インビザライン認定医、インビザラインGO認定医が常勤するインビザライン・ジャパン認定医院です。
3歳~5歳児用の取り外し式 受け口治療装置で、舌や口周辺の筋肉のバランスを整えることにより乳歯列の不正咬合を是正します。
今までの「ムーシールド」より適応症が広く、下顎前突、上顎前突、開咬(上下の前歯が咬み合ってない状態)に使用可能。
1装置 55,000円
インビザラインファーストにも上記の3Dスキャナー「iTero」を使用します。
乳歯列期、あるいは乳歯と永久歯が混在している時期の矯正治療で、成長期に骨格・歯列を整えておくことにより、下記の第2期治療をよりスムーズで綺麗に行う事ができます。症例によっては第2期治療が不要になることもあります。
当院では、18か月間で行う小児用マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン ファースト)をお勧めしております。495,000円
第1期治療後の永久歯列に再診断を行った上、マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)やマルチブラケットによる本格的矯正治療。330,000円
1) | マウスピース型矯正装置(インビザライン)は国内の未承認医薬品です。 |
2) | マウスピース型矯正装置(インビザライン)はアラインテクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を介して入手しています。 |
3) | 国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。 |
4) | マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。 |
* | 薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。 |
上記の矯正装置に併せ、お口周囲の筋肉や舌の機能練習を行うことにより、筋肉の強化を図り、
不正歯列の原因となる舌癖や口呼吸などの習慣を改善し、歯や顎、顔などの正常な
発育を促すよう指導致します。
MFTの1例「あいうべ体操」(内科医 今井一彰先生 監修)